中1・中2理社10分間復習テストの導入について
最近連投しているように、能力とは訓練を繰り返し続けることによってのみ維持が可能です。
たとえば私自身、中学生の計算問題の解き方は忘れていなくても、そのスピードは中学部の生徒たちに全くかないません。高校数学に至っては、もう一度青チャートを紐解かなければ、高校部の誰よりもできないでしょう。なぜならば、数十年以上訓練を怠っているからです。ちなみに自分は、高3で文転(音転)した元理系です。
つまり、たとえ一度できるようになったことでも、メンテナンスを怠ればあっという間にその能力は失われるのです。
なぜ、アカデミアの高3は英語、世界史が武器になるのか?
理由は簡単です。
それは教え方が上手いからではなく、大学受験で必要とされる知識を3年計画で強度を上げながら本番当日まで何回も繰り返すからです。
長期にわたるそのルーティンが、学力(能力)を担保しているのです。
ところが、実は中学部は違います。
高校部では学校の学習内容や学校の成績を度外視して、ひたすら大学受験に的を絞って時間を使っているので、そのようなことが可能となってます。
一方、中学部では受験制度の都合上、学校の学習への対策、すなわち定期テストや内申対策が優先せざるを得ないため、学校の進度に合わせて進めることになります。当然、授業は今目の前で学習している内容に特化せざるを得ず、その結果、本当の学力を養うための全範囲の反復練習に時間を割くことができません。
それゆえに、アカデミアでも本格的な高速反復練習に入れるのは、中3の2学期末テストが終わってからです。それが、毎年中3は12月から1月にかけて偏差値が急上昇する種明かしなのですが。
これまでは、それで最終的には辻褄が合ってきました。
けれども、来年以降はどうでしょう?
現中2生が総復習の練習をする来年の晩秋から冬にかけて、コロナ禍が悪化してロックダウンが導入されていないとは限りません。再来年だってどうなるか分かりません。
たしかにオンライン授業は可能です。しかし、オンラインでできることは講義であり、情報の一方的な伝達です。講義をすべき時期には有効でも、全範囲の高速反復訓練の時期に適した手段とは決して言えません。
そこで、受験が目前に迫っている中3に関しては、入試前にロックダウンがないことをひたすら祈りながら、現中1と中2に関しては現在進行形で復習のプロセスを導入し、最悪の場合、受験期にロックダウンが導入されても、その時点である程度学力が完成しているように今から備えを進めたいと思います。
数学に関しては、既出の通り振り返りテストを導入しました。英語という科目はその都度学習している内容が、既習の内容を下敷きとしているので、途中で躓いていない限り復習は必須ではありません。国語に至っては振り返りのやりようがありません。
したがって、ルーティンとして振り返りをすべきなのは理社ということになります。
そこで中1・中2において、来週より理社の既習事項の振り返りテストを導入致します。その意義を理解し、正しく取り組んで下さい。
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