2021年中学教科書大改訂について

 2011年より始まったゆとり教育の見直しから移行期間を経て、十年ぶりに中学校教科書の大改訂が2021年に実施されます。

 文部科学省曰く、その目指すところは国際的に活躍できる人材を小中高大接続のカリキュラムで育成することだそうです。つまるところ、英語の学習を強化するのが主軸になるのですが、その内容を見る限り、現場では小学生時からの英文法と英単語の詰め込み教育になりそうです。

 率直に言って、それは語学の習得法としては時代錯誤も甚だしく、子どもたちの負担がいたずらに増えるだけで、日本人の英語力の底上げにはつながりません。

 それでもその詰め込み英語が制度としての定期考査、内申点、受験に必要であるからにはアカデミアでも実践的に対応して行くつもりです。

 なおこれで数年の間は、各中学校の定期考査の過去問を使った本末転倒な学習指導は無効になるでしょう。

以下に来年の中学教科書の変更点をまとめます。

【英語】

・中学校で習得すべき英単語数

 現行1200語 → 改定後1800語

・現行は高校過程の「仮定法」「使役動詞」「知覚動詞」「過去完了」「完了進行形」の導入

・現行では中学2年の1学期までに学習する「一般動詞の過去形」「was/were」を中1の1学期で学習。その先の進度の速さも推して知るべし。

【数学】

「素数の積」「累積度数」「統計的確率」「四分位範囲」「箱ひげ図」

が追加されます。

【理社国】

目立った変更点はありません。

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