英語学習について一言

 学校の時間割の中に並んでいると錯覚をしがちですが、英語は「科目」ではなく、外国語です。

 そして、高校入試はさておき、大学入試の英語では、英語ネイティヴの中でも知識階級が読むような高度な文章が出題されます。

 それを読みこなすには、勉強としての英語学習ではなく、英語を「外国語」として習得する姿勢と訓練が必要です。

 つまり、長期にわたる体系的で漸進的な訓練を経てはじめて、母国語に次ぐ言語として英語が身に付くのです。そして、それは学校の定期テストや高校受験の勉強のような、点が取れれば良いと言う、一夜漬けや詰め込み学習では決して習得できるような類いの能力ではありません。

 また、外国語の習得は、スポーツや楽器の演奏と同様に、それを本格的に開始する年齢にタイムリミットがあります。

 外国語、スポーツ、楽器演奏が、その根幹を脳内の共通の認知回路に依っていると考えると、楽器演奏の年齢リミットから類推して、外国語としての英語を身につける本格的訓練を開始する年齢のタイムリミットは、大脳がほぼ出来上がる15才です。それを超えてしまったら、その後、どんなに訓練を積んでもネイティヴに準じた回路で英語を使えるようにはなりません。

なお、学校教育で施されている英語学習は、あくまで学科の勉強であって、外国語としての英語の訓練にはカウントされません。

 以上が、高3になってから、もしくは浪人してから受験勉強に着手しても英文が読めるようにならない、大人になってから英語に取り組んでも、流暢には使えるようにならない理由です。


つまり、

1.英語は外国語である

2.外国語は、詰め込み型・短期集中型の訓練では決して習得できない

3.ハイティーンになってから始めても脳の機能的に手遅れである

 

ということなのです。

(2018年11月30日記) 

 

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