「2021年度都立高校入試倍率予想」（最新途中経過）2021年1月16日

　去る1月7日に予備倍率が発表になりました。その数字から推し量る限りでは、自校作トップ校の倍率はさほど高くないであろう、一般作の二番手校と低位校の倍率が上がるであろうという予想通りの傾向がうかがえますが、最終的な答え合わせは最終倍率が発表されてからにしたいと思います。

　なぜらなら予備倍率はあくまでも途中経過にすぎず、例年、本倍率は別物になることが多々あるからです。例えば、昨年の八王子東の予備倍率は「0.97」という衝撃的な数字でしたが、蓋を開けてみれば本倍率は「1.38」でその前年を上回りました。

　ただ、それがコロナによる経済的な影響なのか心理的な影響なのかは分かりませんが、中学受験、大学受験と共に高校受験も、今年は全体的に手堅い、言い方を変えれば弱気な志望傾向が支配的なのは事実です。よって、一部の人気校を除けば、高倍率がついた学校から低倍率が付いた学校へ志願者が逃げるので、最終的には倍率は分散すると見ています。

　なお、異例の低倍率がなっている日比谷、西、国立ですが、このままで済むとも思えないので、その志願者は気を抜かない方が良いでしょう。