第19期生 高校受験準備進捗 「中大付属87.3点」

 平成18年中大付属推薦試験 英語87.3点


 表題の点数は1月17日に行った演習における19期生の平均点です。タネもなければ、仕掛けもインチキもない。私立推薦入試を前に、これまでの対策の確認として本番と同じ試験時間で、かつ隣り合わないように座らせた上で、教室でテストをした際の結果です。

 ただし、これは特進クラスや私立難関校、都立自校作校の志望者のみを対象として算出した平均点ではありません。19期生全員の得点の平均点です。その中には西や国立の志望者から翔陽、富士森の志望者まで全ての19期生が含まれています。つまり、これがアカデミア19期生全体の客観的な英語力なのです。

 しかし、私は彼らの英語力やアカデミアの指導力を誇りたくてこの記事を書いているわけではありません。

 19期生には「見えない枠を超える」という共通認識があります。「見えない枠」とは何か?

 それは、社会や学校、他人によって私たちの意識下にインストールされ、私たちの思考・価値観・行動を規定している「常識」のことです。

 そして「常識」とは、そんなの当たり前だろという身も蓋もない理屈により、証拠による客観的な検証が欠けているにもかかわらず「当たり前」を金科玉条に、圧倒的な強制力で従うことを要求してくるドグマに他なりません。中世ヨーロッパの天動説のように。


身近な「見えない枠」の例を挙げてみましょう。


頭が良くなければ勉強はできない

勉強ができるのが頭が良い人間だ

たくさん暗記をすれば勉強ができるようになる

長時間やるほど勉強ができるようになる

難しい問題をやれば勉強ができるようなる

学校の定期考査の得点が高ければ学力が高い

学校の内申点が高ければ学力が高い

国立や立川、八王子東に入れば一流大学に入れる

低位校や中卒では一流大学に入れない

一流大学へ入らなければ良い就職ができない

良い就職ができなければ幸せになれない


 例をあげれば枚挙に暇はありません。

 なぜならば、世の中で当たり前とされている「常識」のほとんどは実証的な根拠を欠いているからです。もちろん、全ての「常識」が間違っているとは言いません。むしろ、それなりの蓋然性があるからこそ常識としてまかり通っているのでしょう。

 しかし、実証的な裏付けを欠いているのは事実です。そして、根拠が無いにもかかわらず、絶対的なドグマとして「そんなことはできるはずがない」とか、その反対に「こうしておけば大丈夫だ」という具合に私たちの可能性を制限したり判断を誤らせる点が問題であり、有害なのです。

 一方、19期生は自分たちが進歩向上するためには、そのようなドグマとしての「常識」、すなわち「見えない枠」を克服しなければならないことを理解しています。

 だから自分に才能がなかろうが、学校の成績が悪かろうが、自分に対する他人の評価が低かろうが、志望校が低かろうが、正しいやり方で正しい量のひたむきな努力をすれば結果は出るし、たとえ才能があっても、成績が良くても、他人の評価や志望校が高くても、ひたむきに努力をしなければ意味がないということが、実践的なレベルでよく分かっているのです。その結果が、表題に示した得点です。


 「見えない枠」、私のアイデアではありません。

 それは19期生が小論文の課題文の中から見つけた言葉で、フランシス・ベーコンのイドラ論、ロラン・バルトの神話的思考、ボードリヤールの神話構造と同じ概念です。

「見えない枠」にとらわれて自分の可能性を潰してしまったり、その反対に驕って潰れてしまったら、それほどもったいないことはない。人生はたった一度きり。そして繰り返しはきかない。


みんなやればできるんだ
可能性は青天井


19期生の事例を通して私が伝えたいのは、それだけです。(2021年1月24日記)

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