2021年度 都立高校入試「理社」講評

 昨日をもって今年度の高校入試日程が終了しました。事前の予想通り、理社が非常に難化していました。従来と何が違うか?

 第一に、たとえ記号問題であっても、いくつものプロセスをすべて正しくクリアしないと正答にたどり着かなくなりました。感覚的に言えば、一問の中に従来の五問分の情報量と思考力が凝縮された感じです。

 第二に、やはり予想通りリード文が回りくどすぎて、そもそも何を訊かれているのかがつかみにくい。たとえ答えを知っていても、並の受験生ではそれを答えれば良いとは気が付かないでしょう。

 入試データが開示されるまでは何とも言えませんが、経験からすると理社の平均点はそれぞれ控えめに見ても15点(三問分)は下がったと予想しています。さらに言えば、問題構成の観点から客観的に点数を見積もると25点下がっても驚きはしません。

 いずれにせよ、紋切り型の問題パターンや知識、語句を「暗記」するだけで高校受験、なかんずく理社の対策ができる大量生産型の受験教育と大量生産型の受験生が通用する時代が終わったのです。



ザクとはちがうのだよ、ザクとは」

                  シャア・アズナブル

 

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